精度管理を行いますが、
これもちょくちょく見かける精度管理表で点検率の本数しか記入されてないモノを良く見かけます。中心線測量も横断測量と同様、精度管理は全点間距離です。
つまり全点です。
直接点間距離を測ってもよし、直接測れない区間は対辺測定という
便利な機能が最近のTSには当たり前に付いています。
こちらを利用し直接距離または間接距離で全点間距離を測ります。
または、設置後放射観測で座標付けし、座標差から点間距離を展開し
精度管理表に反映させます。で、精度管理表には計算値に対して実測値を記入し許容値内で精度管理します。その後に点検測量へと進みます。
精度管理で全点間距離を測ってても、点検測量は点検測量ですから
重複しようが点検率に基づいた数量の点間距離を測ります。
精度管理で全点間距離を測っているから点検測量は省略する。
と言う考えは間違いです。
あくまでも点検測量は点検測量なのです。
この点検測量結果は精度管理表に横断測量と同様に反映するものではありません。
A4ないしA3判にて線形図を図化しその中に点検測量を実施した
区間の実距離を朱色で重ね合わせるように明記すればよいと思います。
精度管理で全点間距離を測ってるので、図中のようにNO.2~NO.3間では精度管理した
実測値と点検測量した実測値重複するかと思います。が、精度管理は精度管理業務、点検測量は点検測量業務と別物ですので、重複していようが関係ありません。
くどいですが精度管理と点検測量は別モノです。
点検率は中心杭の本数に対して5%ではありません、横断測量と同様に路線長に対して5%です。
精度管理業務と点検測量業務って、このように手間ひまが正直掛ります。
なので積算項目にも精度管理費ってありますよね。
正直、弊社のような下請け業者はこの精度管理費や点検測量費って削られる事があります。
削られたから本来なら行わなくても良いですよね。
でも、やってないとクレームが来ます。
非常に矛盾してます。
行うならそれなりに費用は頂かないと・・・・
正直、最近の測量機器は非常に優秀です。
昔は、事前に逆計算書をプリントアウトして、それを現地で見ながらトランシットの角度を振っていました。
距離も計算書と見比べながら行っていたため、非常にケアレスミスも多かったように思い
精度管理というものは重要性があったように思います。
現在は、座標もTSにインポートできるし、器械点と後視点の点名を指示し打ちたい測点名を選択すれば
勝手にTSがその角度で自動で振り込んでくれます。
まずもって、ケアレスミスはないでしょう。
間違えようがない。
測量機器のめまぐるしい発展とは裏腹に現在の作業規程は・・・・・・・
と、、思ってしまう今日この頃。
って、色々書きましたが、違ってたら
すみません!