UAVグリーンレーザー後処理について

投稿者: | 2020年3月29日

近赤外線レーザーでは水面まで到達すると、そのまま吸収されてしまいますが

グリーンレーザーは水に吸収されることなく水底まで達します。

どこまで届くかは水質にも影響されますが、実績では水深10mの計測実績もあります。

雨上がり等の茶色系はグリーンレーザーは苦手ですので、計測は期待できません

というか、無理です。

水質の透明度、河床・池底・海底・湖底が可視出来れば、計測は期待が持てます。

底が可視出来るということは光が届いているって事なので、これは期待できます。

後は、太陽光の位置や高度角に寄っても取れ高が変わってきます。

波がある場合、べた凪の場合、これも取れ高が違います。

一番良い環境条件での観測がの望ましいので、現在模索中であります。

近赤外線の守備範囲とマルチビームの守備範囲のちょうど中間あたりを

このグリーンレーザーの守備範囲と言っても良いと思います。

後、グリーンレーザーは水部や濡れた路面も計測出来ますが、地上部分も

問題なく計測出来ます。山と川、山と海も同時に計測出来ます。

水面に到達したレーザー光は屈折と速度遅延が生じて、近赤外線レーザーと同様の

後処理というわけにはいきません。

レーザー光線のイメージです。

このように、水面に到達したレーザーは屈折と速度遅延が発生するため

地上部分の取得データを使って今まで通り姿勢の調整を行い、その後水面下の点群は

屈折と速度遅延の補正を行います。

計測領域がすべて水部だけの場合であっても、姿勢調整用に

陸上部分を数コース計測する必要があります。

すべてのデータが水面下のデータだと屈折と遅延の補正前データの為、姿勢調整で角度が決まりません。

屈折と遅延の補正前データでは、いくら頑張っての姿勢調整ができませんのでご注意。

1-1’断面

(拡大部分) 陸上部分のデータ、コース間のズレを調整 ↓

(部分拡大) 屈折・遅延補正前 ↓

(部分拡大) 補正後 ↓

補正前と補正後  上段が補正後、下段が補正前

 

カテゴリー: UAV

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