先日行ったGPSによる渡海測量(案)観測データと睨めっこ本土にある一等水準点、附水準点からGPS観測に適した場所に渡海点A,Bを設置
本水準点から渡海点までは直接水準測量を実施済み
本水準点から渡海点までは直接水準測量を実施済み
渡海点A,渡海点Bから人工島内にある点検水準点までの基線解析をする。
観測記簿から各ベクトルの比高差が計算される。
ただ、この比高差はあくまで楕円体高差であり標高差ではありません。
渡海点A,B点の詳細なジオイド高が必要になります。
基線解析結果から観測点の緯度経度が出ます。
その緯度経度からジオイド高を算出します。
国土地理院のHPでも計算できます。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geoid/calcgh/calcframe.html
楕円体比高差とジオイド補正量で各ベクトルの標高差が算出されます。
今回は2時間観測をし解析時に1時間を採用値、のこり1時間を出合差の点検用に。
直接水準値を観測してある渡海点同士も念のためチェック用に基線解析しておきました。
渡海点同士の標高差は直接水準値比高と5mm差でした。
なかなか良い結果だと思われます。
点検水準点の成果値標高に対して渡海点Aから21mm、渡海点Bからは27mmそれぞれ沈下
精度的にはcmオーダーですのでmmは参考程度
概ね2cm沈下となりました。